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Jump to navigation「ファン＝株主」という理想論
日本シリーズを前に行われた阪神電鉄と村上ファンドのトップ会談で、村上さんは「タイガース株の上場についてはファンの意見を聞いて対応する」と必ずしもこだわらない姿勢を示しました。確かに上場ともなれば投機目的に球団が使われかねない部分もありますので慎重になるのは当然かも知れませんが、村上さんの言う「ファンに株を持ってもらう」という考えはもっと真剣に考えられてよいのではないかと思います。昨年の騒動で露呈した「親会社の都合による球団経営」という部分を見直すためにも、ファンは「出資」という形で立ち上がってもよいのではないでしょうか。
昨年の近畿日本鉄道(近鉄)の株主総会で、球団合併に反対する意見が若干は出たそうですが、JRを除く民鉄で最も大きな近鉄にとってはバファローズという野球チームは単なる子会社の一つに過ぎず、結局は合併による消滅をとめることは出来ませんでした。ところがもし大阪近鉄バファローズという球団が株式を公開していて、株主総会を開いていたとしたら経営陣は総退陣、ファン主導による経営再建なんていう映画のようなストーリーが出来たかもしれません。
株式のように債券化されたものではありませんが、広島カープは草創期にかなり資金難で悩み、球場の入口に酒樽を置いて「たる募金」をしていたことは有名です。その後10社による出資を経て現在のマツダ(東洋工業)がオーナー企業となるわけですが、この様な歴史をファンも球団もよく知っていて、日本でも珍しいくらいの「市民球団」としてカープは親しまれているわけです。日本ハムも札幌進出にあたり地元企業からも出資を募り、北の大地に根付こうとしています。
先ほども書いたとおり上場して市場にて株式が取引されるようになると投機的な動きが出てくる恐れがありますが、例えば経営基盤強化のために一株5万円くらいで出資を募れば、どの球団もかなりの金額を集めることが出来ると思います。それを元に球団は戦力補強や施設の充実をはかり、ファンはさらに「おらがチーム」の意識を強く持つ、という構図が出来上がります。球団を経営する側からすれば下手にファンに発言力をもたれたくない、という思いはあるでしょうけど、昨年になってようやくわかった「ファンあってのプロ野球」という言葉を改めて実感するためにはこれくらいのことは必要ではないかと思います。
「プロ野球は文化的存在だから」というならば一私企業が株式の全てを保有し続ける必要はないわけです。親会社コケても球団はしっかり残るような体制を作るためにも、ファンに対して株式を売り出すことを真剣に考えるべきであると思います。
昨年の近畿日本鉄道(近鉄)の株主総会で、球団合併に反対する意見が若干は出たそうですが、JRを除く民鉄で最も大きな近鉄にとってはバファローズという野球チームは単なる子会社の一つに過ぎず、結局は合併による消滅をとめることは出来ませんでした。ところがもし大阪近鉄バファローズという球団が株式を公開していて、株主総会を開いていたとしたら経営陣は総退陣、ファン主導による経営再建なんていう映画のようなストーリーが出来たかもしれません。
株式のように債券化されたものではありませんが、広島カープは草創期にかなり資金難で悩み、球場の入口に酒樽を置いて「たる募金」をしていたことは有名です。その後10社による出資を経て現在のマツダ(東洋工業)がオーナー企業となるわけですが、この様な歴史をファンも球団もよく知っていて、日本でも珍しいくらいの「市民球団」としてカープは親しまれているわけです。日本ハムも札幌進出にあたり地元企業からも出資を募り、北の大地に根付こうとしています。
先ほども書いたとおり上場して市場にて株式が取引されるようになると投機的な動きが出てくる恐れがありますが、例えば経営基盤強化のために一株5万円くらいで出資を募れば、どの球団もかなりの金額を集めることが出来ると思います。それを元に球団は戦力補強や施設の充実をはかり、ファンはさらに「おらがチーム」の意識を強く持つ、という構図が出来上がります。球団を経営する側からすれば下手にファンに発言力をもたれたくない、という思いはあるでしょうけど、昨年になってようやくわかった「ファンあってのプロ野球」という言葉を改めて実感するためにはこれくらいのことは必要ではないかと思います。
「プロ野球は文化的存在だから」というならば一私企業が株式の全てを保有し続ける必要はないわけです。親会社コケても球団はしっかり残るような体制を作るためにも、ファンに対して株式を売り出すことを真剣に考えるべきであると思います。
posted at 20:55:40 on 2005-10-11
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