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Jump to navigationもう一つの「プレイングマネジャー」待望論
ヤクルトスワローズが来期監督の候補として球団から古田敦也選手に正式に要請があったとの報道を受け、いよいよ「指揮官・古田」の誕生となりそうです。現役続行にもこだわりたい古田選手の意向を受けて選手兼任監督、いわゆる「プレイングマネジャー」ということになりそうですが、これが実現すれば師匠でもある野村克也さん以来となります。野球界のストーブリーグ開幕の中、大相撲でもまもなく身を引くことになりそうな力士がいます。現在幕内最年長の琴ノ若(「若」のくさかんむりは間が空く正字ですが、表記は通常の字体とします)。この原稿を書いている時点で今場所も勝ち越し目前、しかも体が大きくなって今場所の幕内最重量力士(175キロ)というまさに脂の乗り切った37歳なのですが、師匠であり義父である佐渡ヶ嶽親方が九州場所後に定年を迎えるにあたり、引退→佐渡ヶ嶽襲名は確実です。実に「モッタイナイ」話だと思いませんか？
実は力士が親方になるに際し、少々あいまいな部分があるのです。日本相撲協会寄付行為施行規則第四十八条の四項には「師匠の名跡を継承しようとする十枚目力士にして、現役より師匠の名跡を襲名継承しようとするもの、または現役のまま名跡を継承しようとするものは、理事会の承認を経た時は」本来と年寄名跡の取得資格を満たしていなくても年寄になることができると規定されています。しかしその後の同条八項には年寄名跡を襲名・継承する場合は現役引退届とともに年寄襲名届けを提出しなければならないとされています。琴ノ若の場合義父である師匠の名跡を襲名するわけですから四項の「現役のまま」が適用して現役のまま佐渡ヶ嶽の年寄名跡を継げそうな気がするのですが。この四項ではその対象を「十枚目力士」としているところが引っかかります。この条文は師匠の実子が部屋を継ぐ際には多少条件が甘くなる、というのが主たる目的で確か今の三保ヶ関親方(元大関増位山)が入門した頃にできた規定だと記憶しているのですが、実に微妙な言い回しなわけです。
相撲界にも「二枚鑑札」という、親方と現役力士の二束のわらじを履ける制度はあります。師匠の死去や廃業という事態が起こった場合に理事会の承認を受けて現役のまま年寄襲名できるという制度ですが、この制度も栃錦(のちの春日野理事長)以来適用がありません。この二枚鑑札の制度を「師匠の定年退職」という場合にまで適用範囲を広げればまだまだ元気な琴ノ若を来年以降も見ることができるわけです(本人の体調しだいですけど)。最高裁まで争われた先代立浪親方(元関脇安念山)と現在の立浪親方(元小結旭豊）の件にしても、この制度を利用して旭豊が現役を全うできたらまた違った展開になっていたのでは、と思います(ただこのケースは師匠ではないだけに厳しいかもしれませんが)。
琴ノ若はどちらかといえば遅咲きタイプですからあと1回は三賞か三役があると見ています。部屋の後輩である琴欧州が「長身・イケメン」で人気を集める中、元祖「長身・イケメン」である琴ノ若にはまだまだ元気な姿を見せてもらいたいというのが願いです。
実は力士が親方になるに際し、少々あいまいな部分があるのです。日本相撲協会寄付行為施行規則第四十八条の四項には「師匠の名跡を継承しようとする十枚目力士にして、現役より師匠の名跡を襲名継承しようとするもの、または現役のまま名跡を継承しようとするものは、理事会の承認を経た時は」本来と年寄名跡の取得資格を満たしていなくても年寄になることができると規定されています。しかしその後の同条八項には年寄名跡を襲名・継承する場合は現役引退届とともに年寄襲名届けを提出しなければならないとされています。琴ノ若の場合義父である師匠の名跡を襲名するわけですから四項の「現役のまま」が適用して現役のまま佐渡ヶ嶽の年寄名跡を継げそうな気がするのですが。この四項ではその対象を「十枚目力士」としているところが引っかかります。この条文は師匠の実子が部屋を継ぐ際には多少条件が甘くなる、というのが主たる目的で確か今の三保ヶ関親方(元大関増位山)が入門した頃にできた規定だと記憶しているのですが、実に微妙な言い回しなわけです。
相撲界にも「二枚鑑札」という、親方と現役力士の二束のわらじを履ける制度はあります。師匠の死去や廃業という事態が起こった場合に理事会の承認を受けて現役のまま年寄襲名できるという制度ですが、この制度も栃錦(のちの春日野理事長)以来適用がありません。この二枚鑑札の制度を「師匠の定年退職」という場合にまで適用範囲を広げればまだまだ元気な琴ノ若を来年以降も見ることができるわけです(本人の体調しだいですけど)。最高裁まで争われた先代立浪親方(元関脇安念山)と現在の立浪親方(元小結旭豊）の件にしても、この制度を利用して旭豊が現役を全うできたらまた違った展開になっていたのでは、と思います(ただこのケースは師匠ではないだけに厳しいかもしれませんが)。
琴ノ若はどちらかといえば遅咲きタイプですからあと1回は三賞か三役があると見ています。部屋の後輩である琴欧州が「長身・イケメン」で人気を集める中、元祖「長身・イケメン」である琴ノ若にはまだまだ元気な姿を見せてもらいたいというのが願いです。
posted at 14:48:04 on 2005-09-23
by noriori -
Category: Sumo
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