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Jump to navigation去り行く「昭和」の乗り物たち(その1)F-1戦闘機とYS-11
先日、福岡県の航空自衛隊築城航空基地でF-1戦闘機の最終飛行が行われたとのニュースがありました。2005年度末での退役は規定路線だったのでついにその日がきた、という感じなのですが、国産最初のマックバスター(超音速機)の引退は時代の流れを感じます。今年はまた、民間航空の世界から今のところ国産唯一の飛行機であるYS-11の引退も決まっていますので、日本の航空界にとって重要な年になりそうです。
F-1戦闘機は昭和46年に初飛行を果たしたT-2高等練習機がベースとなっています(T-2も今年度を持って退役となりました)。当時の航空自衛隊はそれまでのF-86戦闘機からF-104戦闘機、F-4戦闘機という超音速機へと機種が変わっていた時期で、そういった超音速機の教育を行うためにT-2が開発されました。工業製品は大量生産されればコストが安くなるというのが鉄則ですが、武器の輸出が厳しく規制される日本では国内で使用する分しか生産しません。そのため、T-2をベースに戦闘機を開発することは当初より織り込み済みで、昭和51年からF-1戦闘機として正式配備されています。T-2は練習機ですから二人乗りですが、F-1はT-2の後席をつぶして電子機器を積み込んでいます。F-1戦闘機は一度も実戦に出ることなくその役目を終えることが出来ましたが(これは重要なことですね)、機体のトラブルによる事故が一度もないというのは非常に素晴らしい飛行機だったと思います。後継機であるF-2が政治的な理由から日米共同開発となり、完成後もトラブルが頻発したことなどから当初予定より調達数が少なくなった話を聞くと日本の航空技術の凄さというのが際立ってきます。これはYS-11も同じであって、各社がYSの後釜として導入したボンバルディアDHC-8がしょっちゅうトラブルで出発地引き返しを繰り返しているのを見ると、いかにYSが完成度の高い飛行機だったかを思い知らされます。
F-1戦闘機は昭和46年に初飛行を果たしたT-2高等練習機がベースとなっています(T-2も今年度を持って退役となりました)。当時の航空自衛隊はそれまでのF-86戦闘機からF-104戦闘機、F-4戦闘機という超音速機へと機種が変わっていた時期で、そういった超音速機の教育を行うためにT-2が開発されました。工業製品は大量生産されればコストが安くなるというのが鉄則ですが、武器の輸出が厳しく規制される日本では国内で使用する分しか生産しません。そのため、T-2をベースに戦闘機を開発することは当初より織り込み済みで、昭和51年からF-1戦闘機として正式配備されています。T-2は練習機ですから二人乗りですが、F-1はT-2の後席をつぶして電子機器を積み込んでいます。F-1戦闘機は一度も実戦に出ることなくその役目を終えることが出来ましたが(これは重要なことですね)、機体のトラブルによる事故が一度もないというのは非常に素晴らしい飛行機だったと思います。後継機であるF-2が政治的な理由から日米共同開発となり、完成後もトラブルが頻発したことなどから当初予定より調達数が少なくなった話を聞くと日本の航空技術の凄さというのが際立ってきます。これはYS-11も同じであって、各社がYSの後釜として導入したボンバルディアDHC-8がしょっちゅうトラブルで出発地引き返しを繰り返しているのを見ると、いかにYSが完成度の高い飛行機だったかを思い知らされます。
posted at 14:03:25 on 2006-03-12
by noriori -
Category: Transport
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