noriori
Jump to navigationさよなら交通博物館
日の並びがよくまさに大型連休だった今年のゴールデンウィーク、皆様はどのように過ごされましたか？僕は連休も何も関係ない仕事なので(泣)どこにも出かけず終わっちゃいましたけど、今年のゴールデンウィークに例年以上の人を集めたスポットが東京にあります。来週の日曜日(5/14)、円楽師匠とともに引退する(?)秋葉原の交通博物館です。
交通博物館のある場所はかつて、中央線の万世橋駅として明治45(1912)年に開業したところであります。開業当時は起点ターミナルでしたので、東京駅と同じ辰野金吾設計による立派な赤レンガ造りの堂々たる駅舎が建っていました。その後中央線が東京駅まで延伸されるとターミナルとしての機能を失い、大正12(1923)年の関東大震災で駅舎が消失すると、再建された駅舎はだいぶこじんまりしたものになり、さらに昭和11年には鉄道博物館(現在の交通博物館)が万世橋駅の基礎部分を流用するような形でさらに小さな駅となり、昭和18年10月31日をもって駅は休止となります。このときに改札バサミなどは翌日開業した京浜東北線の新子安駅に運ばれたそうです。
鉄道博物館として開館したのが昭和11年ということは博物館の建物自体がもう70年経ったことになります。この70年の間、中の展示物は色々変わりましたが、多くの子供たちを喜ばせてきたことは変わりません。その子供たちが親となりまた子供たちをつれて来て…と、いつも賑わっていました。特に子供たちの人気を集めたのがシミュレータ。山手線や東海道線とともに東北・上越新幹線も本物の車両を使用したシミューレータがあり、ちょっとした運転士気分を味わえたものです。新幹線のシミュレータは一駅丸々運転しちゃうと長いので途中で停車するシナリオが入っているのですが、その一つに「地震が発生した」というものがあります。新潟県中越地震のとき、脱線した新幹線の映像を見て真っ先に思い出したのがこのシミュレータのことでした。
交通博物館の閉館後、展示物はJR東日本大宮工場の中に建設される「鉄道博物館」(名称はリバイバルですね)に移され、来年(2007年)10月14日に再出発することになっています。ただ「鉄道博物館」に現在の交通博物館に所蔵されている飛行機や船、車たちは連れて行ってもらえるのだろうか…というのは少し不安に思っています。所沢の航空博物館やお台場の船の科学館などに移されるものもあるかも知れませんが、デパートの大食堂のようにあまりジャンルわけしないところが交通博物館の魅力でしたからそれが失われそうなのは寂しいです。
もう一つ気になっているのは交通博物館の跡地利用のことです。現段階ではJR東日本からの発表は何もありませんのでどうなるのかわかりませんが、少なくとも線路が上に乗っている部分(新幹線のシミュレータがあるあたり)は取り壊しもできないでしょうし、少々駅から離れていますから駅ビルも作れません。願わくば現在の両国駅内のビヤホールのような建物を活かしつつ内部を活用するというスタイルであってほしいと思います。屋台村なんかぴったりだと思いませんか？そこで交通博物館の思い出を語り合う―どうでしょう、JRさん？
交通博物館のある場所はかつて、中央線の万世橋駅として明治45(1912)年に開業したところであります。開業当時は起点ターミナルでしたので、東京駅と同じ辰野金吾設計による立派な赤レンガ造りの堂々たる駅舎が建っていました。その後中央線が東京駅まで延伸されるとターミナルとしての機能を失い、大正12(1923)年の関東大震災で駅舎が消失すると、再建された駅舎はだいぶこじんまりしたものになり、さらに昭和11年には鉄道博物館(現在の交通博物館)が万世橋駅の基礎部分を流用するような形でさらに小さな駅となり、昭和18年10月31日をもって駅は休止となります。このときに改札バサミなどは翌日開業した京浜東北線の新子安駅に運ばれたそうです。
鉄道博物館として開館したのが昭和11年ということは博物館の建物自体がもう70年経ったことになります。この70年の間、中の展示物は色々変わりましたが、多くの子供たちを喜ばせてきたことは変わりません。その子供たちが親となりまた子供たちをつれて来て…と、いつも賑わっていました。特に子供たちの人気を集めたのがシミュレータ。山手線や東海道線とともに東北・上越新幹線も本物の車両を使用したシミューレータがあり、ちょっとした運転士気分を味わえたものです。新幹線のシミュレータは一駅丸々運転しちゃうと長いので途中で停車するシナリオが入っているのですが、その一つに「地震が発生した」というものがあります。新潟県中越地震のとき、脱線した新幹線の映像を見て真っ先に思い出したのがこのシミュレータのことでした。
交通博物館の閉館後、展示物はJR東日本大宮工場の中に建設される「鉄道博物館」(名称はリバイバルですね)に移され、来年(2007年)10月14日に再出発することになっています。ただ「鉄道博物館」に現在の交通博物館に所蔵されている飛行機や船、車たちは連れて行ってもらえるのだろうか…というのは少し不安に思っています。所沢の航空博物館やお台場の船の科学館などに移されるものもあるかも知れませんが、デパートの大食堂のようにあまりジャンルわけしないところが交通博物館の魅力でしたからそれが失われそうなのは寂しいです。
もう一つ気になっているのは交通博物館の跡地利用のことです。現段階ではJR東日本からの発表は何もありませんのでどうなるのかわかりませんが、少なくとも線路が上に乗っている部分(新幹線のシミュレータがあるあたり)は取り壊しもできないでしょうし、少々駅から離れていますから駅ビルも作れません。願わくば現在の両国駅内のビヤホールのような建物を活かしつつ内部を活用するというスタイルであってほしいと思います。屋台村なんかぴったりだと思いませんか？そこで交通博物館の思い出を語り合う―どうでしょう、JRさん？
posted at 11:34:00 on 2006-05-08
by noriori -
Category: Transport
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