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「世界で最も多くの星を映すことが出来る」とギネスブックに認定されたプラネタリウム「メガスター?」が兵庫県明石市立天文科学館にやってきました。国内最古参のカールツァイス製のプラネタリウムとの共演は非常に見ごたえがありました。
明石市立天文科学館のプラネタリウムは1960年(昭和35年)に開館した当時から使われているもので、ドイツ統一前のカールツァイスが使われているのは日本国内で唯一となります。つい先ごろ、開館50周年の2010年での引退が発表されましたが、映し出す星空の美しさはまだまだ衰えていません。
メガスター?についてはこのブログでも何度か書きましたが、数百万(今回投影された3号機は約490万)の星を映し出すことが出来ます。それでいて小型で持ち運び可能というのがメガスター?の特徴で、各地を巡回して回っています。
先日のプロ野球オープン戦で、横浜の工藤投手と楽天の田中将大投手の投げ合いがありましたが、今回の明石での共演はまさにそんな夢の組み合わせなのです。
単純に投影できる星の数を比較するとカールツァイスは9000個ですからメガスター?の0.2パーセントに満たない、という計算になりますが、それはそれぞれのコンセプトの違いといえます。一言で言えばカールツァイスは「地上から星を見る」、メガスター?は「宇宙を再現する」というコンセプトです。明石のプラネタリウムは高さ13メートル、直径20メートルのドームに投影されるのですが、この大きさが実にメガスター?にぴったりしています。東京の日本科学未来館は全天周シアターなので半球よりはやや角ばったようなドーム(東京ドームや札幌ドームのような感じ)なのに対し、明石はかなり半球に近い(福岡ドームやナゴヤドームのような感じ)なので、メガスター?の目指す宇宙の広がりの再現というものに適しているのだと思います。
この日はプラネタリウム投影を２回楽しんできました。１回は子供向けの投影で、明石の空を守る市職員、いや正義のヒーロー「シゴセンジャー」によるクイズと星座解説(プラネタリウムの操作卓でスイッチを操作するヒーローはなかなかシュールでした)、もう一回は大人向けの投影で「星の王子さまの見た星空」という内容。星の王子さまと聞くとどうも「小人に座布団の上げ下げを命じる長い顔の男」のイメージが強いのですが(僕だけでしょうか)、もちろんサン＝テグジュペリの小説の話です。そういえば川崎の青少年科学館にメガスター?を見に行った時のテーマが「ウルトラマンのふるさと・M78星雲を探る」でした。宇宙に暮らす人々(?)がどんな世界を見ていたのか、ということを証明するにはメガスター?が適しているのかもしれません。星の王子さまは小惑星に住んでいたということから、小惑星の話もありました。毎年のように相模原の宇宙科学研究所(現：宇宙開発研究機構宇宙科学研究本部)で見てきた「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から採取した(と思われる)サンプルを持って、幾多のトラブルに見舞われながらも現在地球に向かっています。「はやぶさ」が戻ってくるのは2010年の予定。その年に明石のカールツァイスは引退します。
春分間近の子午線上で繰り広げられた真昼の星空の共演は、いつまでも瞼に焼き付けておきたいような見事なものでした。
明石市立天文科学館のプラネタリウムは1960年(昭和35年)に開館した当時から使われているもので、ドイツ統一前のカールツァイスが使われているのは日本国内で唯一となります。つい先ごろ、開館50周年の2010年での引退が発表されましたが、映し出す星空の美しさはまだまだ衰えていません。
メガスター?についてはこのブログでも何度か書きましたが、数百万(今回投影された3号機は約490万)の星を映し出すことが出来ます。それでいて小型で持ち運び可能というのがメガスター?の特徴で、各地を巡回して回っています。
先日のプロ野球オープン戦で、横浜の工藤投手と楽天の田中将大投手の投げ合いがありましたが、今回の明石での共演はまさにそんな夢の組み合わせなのです。
単純に投影できる星の数を比較するとカールツァイスは9000個ですからメガスター?の0.2パーセントに満たない、という計算になりますが、それはそれぞれのコンセプトの違いといえます。一言で言えばカールツァイスは「地上から星を見る」、メガスター?は「宇宙を再現する」というコンセプトです。明石のプラネタリウムは高さ13メートル、直径20メートルのドームに投影されるのですが、この大きさが実にメガスター?にぴったりしています。東京の日本科学未来館は全天周シアターなので半球よりはやや角ばったようなドーム(東京ドームや札幌ドームのような感じ)なのに対し、明石はかなり半球に近い(福岡ドームやナゴヤドームのような感じ)なので、メガスター?の目指す宇宙の広がりの再現というものに適しているのだと思います。
この日はプラネタリウム投影を２回楽しんできました。１回は子供向けの投影で、明石の空を守る市職員、いや正義のヒーロー「シゴセンジャー」によるクイズと星座解説(プラネタリウムの操作卓でスイッチを操作するヒーローはなかなかシュールでした)、もう一回は大人向けの投影で「星の王子さまの見た星空」という内容。星の王子さまと聞くとどうも「小人に座布団の上げ下げを命じる長い顔の男」のイメージが強いのですが(僕だけでしょうか)、もちろんサン＝テグジュペリの小説の話です。そういえば川崎の青少年科学館にメガスター?を見に行った時のテーマが「ウルトラマンのふるさと・M78星雲を探る」でした。宇宙に暮らす人々(?)がどんな世界を見ていたのか、ということを証明するにはメガスター?が適しているのかもしれません。星の王子さまは小惑星に住んでいたということから、小惑星の話もありました。毎年のように相模原の宇宙科学研究所(現：宇宙開発研究機構宇宙科学研究本部)で見てきた「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から採取した(と思われる)サンプルを持って、幾多のトラブルに見舞われながらも現在地球に向かっています。「はやぶさ」が戻ってくるのは2010年の予定。その年に明石のカールツァイスは引退します。
春分間近の子午線上で繰り広げられた真昼の星空の共演は、いつまでも瞼に焼き付けておきたいような見事なものでした。
posted at 09:37:55 on 2007-03-21
by noriori -
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